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ワイン業界で短期間にスターの座に登りつめることは、非常に稀なことです。ディヴ・フィニーは1998年に旗艦ワインの『ザ・プリズナー』を含むオ リン スウィフト セラーズを立ち上げ、その名を世界中に轟かせました。『ザ・プリズナー』は、その独特でダークなイメージのラベルと、印象深い味わいで、それまで注目され ていなかったジンファンデルブレンドに脚光を浴びせ、ワイン・スペクテイターで2005年から2009年まで連続で「TOP100」に名を連ねました。 フィニーは2010年にプリズナーのブランドをフネイス・ヴィントナーズに売却し、2016年春、それを世界最大級のワインカンパニー、コンステレーショ ンが買収しました。フィニーは引き続きオリン スウィフト セラーズで製造監修を続けながらも、ほぼ同時期にそのブランドをE&J. ガロ ワイナリーに売却しました。瞬く間に大きな成長を遂げたブランドとは別に、フィニーは共にオリン スウィフトを始めたメンバーら二人とナパの栽培家との4人で、2012年新たなプロジェクトに着手します。これはセント・ヘレナの小さな8エーカーの畑 を、収穫が始まるほんの数日前に手に入れたことから始まりました。G.B.Crane Vineyard100 年以上前にマヤカマス山脈から流れ出た砂利や土が残るこの畑は、1885年に初代の持ち主ジョージ・ベルドン・クレーン(George Beldon Crane=G.B.Crane)が当時は盛んに行われていた“ミックス・ブラック”(赤ワインの多品種の栽培)で、ジンファンデルをはじめとする多くの 品種を栽培していました。そのため単一畑といえども、同じ味わいのワインを造ることはまずありえない、ユニークなブレンドを生み出せるのです。ワイナリー の名前はこの方式に由来しています。今も4エーカーほどはクレーンが最初に植えた株が残っており、130年近くにわたり移り代わってきたオーナー達が大切 に守ってきました。フィニーらは新しいオーナーとして、この畑の歴史や伝統をしっかり受け継いでいきたいと考えています。もともと オールド・ヴァインのワインを造ることにこだわっていたフィニーらは、この特別な畑のブドウを使ったジンファンデルブレンド、『El Coco’』(エル・ココ)、そしてカベルネ・ソーヴィニヨンをリリースしました。ラベルはプリズナーと同様、フィニーの独特な世界を表現し、スペイン人 画家 フランシスコ・ゴヤの” Que viene el coco” (邦題:ほら、お化けが来るよ)からモチーフを使用しています。木いちごのジャムやブラックプラム、ラズベリーの砂糖漬け、ナツメグなどのアロマがグラスから弾け出る。完熟のプラム、ブルーベリー、オレンジやマンダリンなどのフレーバーに微かな肉の香ばしさも見え隠れする。適度なタンニンが様々なフレーバーをうまくまとめていて、エレガントなフィニッシュを演出する。

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完成品 ザ・クレーン・アッセンブリー・エル・ココ2018-赤ワイン